新しい地震対策のご提案!制振ダンパーエヴォルツ
category: スタッフブログ2016.1.25
新しい地震対策のご提案!制振ダンパーエヴォルツ
category: スタッフブログ2016.1.25
いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
先日、弊社と取引のある橿原サッシセンター様のイベントに参加してきました。
このように柱と梁にダンパーを設置するだけ。
実験では震度3~4相当の揺れを起こします。
ダンパーを設置した状態と
外した状態とで体感しました。
結果、設置したほうは
ほとんど揺れを感じませんでした。
すごい!
これはなんだぁ?
体感するまでは正直言うと
『大したことないだろうなぁ』
なんて思ってましたが、完全に覆されました(^_^;)
通常の30坪クラスのお家で10箇所から15箇所に設置すれば、
地震の揺れは半分に抑えられます。
これはエヴォルツSSダンパーと言いまして、
高層ビルでは主流の制振ダンパーの小型化されたもの。
作ったのは静岡の千博産業様とビルシュタインの共同開発。
このビルシュタインは車好きの人ならご存知だと思いますが、
ドイツの会社でして、ベンツにも搭載されているダンパーを作った会社です。
でも今までの耐震工事ではダメなのでしょうか???
答えは
十分とは言えない状況になってきました。
今までの耐震工事は壁に耐力壁や筋交いを入れて、
できるだけ壁を固めることで耐震をしようと考えていました。
ところが近年はこの基準(長期優良住宅)そのものに疑問が出ていました。
これは震度6相当の振動を与えて見た画像です。
ちなみに右側が長期優良住宅です。
(しばらくすると建物は倒壊しました)
壁を固めることを剛性を高めると言いますが、
残念ながらこの剛性だけでは
地震に耐えることができないことが証明されました。
現在の建築基準法を順守された家は
耐震=地震に耐えるという考えです。
筋交いや合板などで建物をガッチリと固めることで
地震の際に躯体にかかってくる衝撃力を逃がすことができず、
弱い部分に力がかかってしまい、建物を痛めてしまう。
1回目や2回目の地震に耐えたとしても
結果的にはこうなることも・・・
一度大きな地震を受けると、
地震に抵抗する耐力壁(すじかいや合板)も損傷。
見た目には分からないが、
実は壁の内部はガタガタになり余震に耐える力が残っていないケースもある。
耐震等級を上げる=建物を固くする
見た目の揺れは小さくなりますが、
建物に伝わる衝撃は逆に大きくなります!
これが現在の建築基準法に沿った耐震工事の現実です。
そこで、ご提案したいのが
現在の耐震基準プラス制振!
建物の衝撃をこのダンパーで吸収。
揺れを感じるとこのダンパーが
自動的に作動する仕組みになっています。
このダンパーの性能をお話しますと
3mの柱(10.5cm角)が3mmから4mm揺れた時点で作動し始めます。
大きな振動は当たり前ですが、
小さな振動も瞬時に作動するのが特徴です。
ここが1つの大きなポイントです!
建物の構造部分が損傷する前に
建物にかかる衝撃力(加速度)を大きく和らげ(吸収し)、建物を守るのが特徴です。
『制振』をより高性能にする秘訣がバイリニア特性です。
バイリニア特性とは、制振装置がエネルギーを吸収する減衰力の増大に伴って、
建物の躯体を傷めることのないように考えられた特性です。
限界耐力検査を実施し、適正な配置と適正な数量を検討し、
地震の際に生じる衝撃を40%〜50%程度軽減できるように配置しております。
この間取りですと赤い矢印の箇所にダンパーを設置します。
以上になりますが、なかなか文章でお伝えするのは難しいと思います。
私のように実際に揺れを体感できると理解してもらいやすいと思います。
またイベントをするときは告知させて頂きます。
最後まで読んで頂きありがとうございました。