奈良県と名張市の方々へ 雨漏りの補修の方法と費用をお伝えします。

奈良県と名張市の方々へ 雨漏りの補修の方法と費用をお伝えします。

category: リフォームのアドバイス2016.2.21

いつもブログを読んで頂きありがとうございます。

 

 

さて今回は雨漏りについてお話しさせて頂きますね。

 

 

 

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奈良市K様 / 屋根裏に雨漏りした状況

 

 

 

 

 

雨漏りの修繕やリフォームは、

 

 

建築の中でもかなり難易度が高い分野になります。

 

 

それは原因の発見が難しいケースが多いからです。

 

 

 

 

 

 

 

難しい理由は2つあって

 

 

①原因が小さいので、発見に時間がかかる。

 

 

(針で刺したような小さな穴や小さなゴミが原因のケースもあります。)

 

 

 

 

②広い範囲の知識と経験を持っている人間にしか

 

正確な原因の発見と修理の方法の提案ができない。

 

(原因が複雑なケースがあるため、偏った知識や経験では見つかりません。)

 

 

 

 

 

 

 

この2つが理由で雨漏りリフォームは大変難しいです。

 

 

 

 

 

 

 

では実際に具体的な原因を見ていきましょう。

 

 

詳しくご紹介しますので、少し長くなりますがご了承ください。

 

 

 

 

 

 

一番多い原因は・・

 

①屋根

 

 

スレート屋根のひび割れ

 

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瓦のひび割れ

 

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屋根の下には防水シートを張っているため、

 

この写真程度のひび割れなら、すぐには雨は漏りませんが、

 

徐々に防水シートや下地を劣化させていきます。

 

 

 

メンテナンスの方法はシーリング剤の充填が応急処置になります。

 

費用は様々ですが、5,000円~が多いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漆喰の浮きやズレ

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大屋根(一番上の屋根)の棟や

 

そこから下っている隅棟の漆喰の浮きやズレは

 

雨漏りの原因になります。

 

 

メンテナンスの方法は漆喰のやり替えかシーリングの充填です。

 

費用は5,000円~が多いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セメント瓦の防水切れ

 

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セメント瓦は表面を塗装で防水しているため、

 

その防水が切れると瓦そのものから水が染み込むケースもあります。

 

だいたい防水の耐久性は10年くらいです。

 

藻や汚れが付着すると切れているサインです。

 

 

 

メンテナンス方法は瓦の塗装か葺き替えになります。

 

費用は30万円~となります。

 

(足場費用は含みません)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スレート屋根の防水切れ

 

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スレート屋根も表面は塗装で防水されています。

 

写真は表面の塗膜が剥離している現象で、防水は切れている状態。

 

防水が切れると雨水が染み込みます。

 

特に屋根の勾配が低いものは要注意です。(屋根勾配3寸等々)

 

 

 

メンテナンス方法は塗装になります。

 

費用は18万円~になります。

 

足場費用は含みません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴミや藻や旧塗膜による毛細管現象

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毛細管現象により屋根材と屋根材の重なりあう箇所に

 

発生する藻やゴミが雨水を吸い込み、内部に浸入させてしまいます。

 

 

 

毛細管現象について詳しく知りたい方はコチラです。

 

 

 

 

 

メンテナンス方法は塗装と洗浄です。

 

こちらも費用は18万円~です。

 

足場費用は含みません。

 

 

 

 

 

 

 

 

棟板金の浮きや釘の外れ

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台風や強風で飛んだり、ズレるケースが多いのが棟板金。

 

これが外れると屋根の下地が見えます。

 

 

また棟板金の継ぎ目を留めている釘が浮いたり、抜けたりします。

 

その小さな穴からも雨水は浸入します。

 

 

 

メンテナンス方法はビスの打ち直しと

 

シーリング剤の充填または棟板金の交換です。

 

費用は5,000円~です。

 

足場費用は含みません。

 

 

 

 

その他天窓(トップライト)があるお家も雨漏りが多いですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

つづいて2番目に多いのは

 

②ベランダ

 

床の防水膜の浮きやひび割れ

 

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防水膜の中に水が浸入して膨れている状態。(白くなっている箇所です)

 

ひび割れから雨水が浸入するケースが多いです。

 

 

メンテナンス方法は旧防水膜の撤去と防水塗装です。

 

費用は10万円~です。

 

 

 

 

 

 

ひび割れ

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モルタル床のひび割れです。

 

防水が完全に切れている状態です。

 

 

メンテナンス方法はこちらも防水とシーリング剤の充填です。

 

費用は5万円~です。

 

 

 

 

 

 

 

ベランダの手すり

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20年前のベランダの手すりはこのような形状が多いです。

 

この手すりを支えるには、直接モルタル(セメント)の笠置に

 

ビスを打ち込まないといけません。

 

そうするとこのビスやビス穴から少しずつ雨水が浸入し、

 

外壁やベランダの壁を傷めていきます。

 

 

 

メンテナンス方法は笠置と一体になっているアルミの手すりに交換です。

 

費用は7万円~です。

 

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笠置と一体になっている手すり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

排水口(ドレンまわり)の詰まり

 

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ここが詰まるとオーバーフローを起こし、水が溢れます。

 

 

例えば大雨で道路の排水口が溢れて、

 

下から水がボコボコと突きあがるような現象と同じです。

 

 

 

このオーバーフローはベランダの床や排水管の劣化につながります。

 

 

 

特に下が室内で配管が部屋の内部を通っているケースは要注意です。

 

配管が水や異物の重みで外れたり損傷すると、

 

その詰まった水が室内や流れこむ可能性もあるからです。

 

 

 

メンテナンス方法はドレンまわりの清掃とドレンの交換です。

 

費用は1万円~です。

 

 

 

 

 

 

 

 

③窓サッシまわり

 

シーリング剤(コーキング剤)の劣化

 

8 既存シーリング撤去

 

どんな家も必ず窓まわりはシーリング剤で仕上げます。

 

これが割れたり、剥離すると雨水が浸入します。

 

 

 

メンテナンス方法は旧キーリング剤を撤去して、シーリング剤の充填です。

 

費用は5,000円~です。

 

 

 

 

 

 

 

 

出窓や窓サッシまわりの壁の亀裂

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特に出窓の亀裂や損傷が多いです。

 

 

 

メンテナンス方法はシーリング剤の充填です。

 

費用は5,000円~です。

 

 

 

 

 

 

 

防水シートの施工不良

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壁内には必ず防水シートが張られています。

 

そのシートが張られていないのは論外ですが、

 

張る順番や方法を間違えると

 

逆に雨水を浸入しやすくしているケースも稀にありました。

 

 

 

メンテナンス方法は防水シートの張り替えです。

 

費用は30,000円~です。

 

 

 

 

 

 

 

④外壁

 

モルタル(セメント)壁の目地のクラック(傷)

 

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モルタル壁はクラック(傷)が発生しやすいので、

 

将来発生するであろうクラックの場所を、ある程度集中させるために、

 

目地が作られています。

 

こうすることで後々のメンテナンスがやり易くなります。

 

ただその目地にできたクラック(傷)も、定期的にシーリング剤の充填などで

 

補修しなければ雨漏りの原因になります。

 

 

 

メンテナンス方法はシーリング剤の充填です。

 

費用は5,000円~です。

 

 

 

 

 

 

 

外壁のクラック(傷)

クラック

 

クラックの幅が0.5ミリ以上深さ2cm以上あれば危険と言われています。

 

(国土交通省のガイドラインによる)

 

 

 

メンテナンス方法はシーリング剤の充填です。

 

費用は5,000円~です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サイディング壁の目地のシーリング剤の剥離

 

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サイディングの目地はシーリング剤の寿命で決まります。

 

通常は10年くらいで劣化してきます。

 

同じ家の外壁でも、東側は何ともなくても、西側や北側の外壁のシーリング剤だけが

 

劣化していることもよくあるケースです。

 

 

 

メンテナンス方法はシーリングの打ち替えです。

 

費用は5,000円~です。

 

 

 

 

 

 

 

⑤給排気システムによる負圧

 

 

これが原因で針で刺したくらいの小さな穴からでも

 

 

雨漏りになるケースもあります。

 

 

 

 

 

ここで負圧について少しご説明しますね。

 

 

その前に・・・

 

玄関のドアや窓が急に重くなって開けにくくなった経験はないでしょうか?

 

 

これも室内の気圧が負圧状態になっているからです。

 

 

 

 

 

 

現在の住宅は第3種機械換気システムを採用されていることが多く、

 

 

これが負圧を起こす原因になります。

 

 

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このシステムは給気が自然給気で排気が機械排気となっており、

 

 

24時間換気で自然に給気して、換気扇で排気しているイメージです。

 

 

この状態を続けると機械で排気する排気量のほうが多くなり、

 

 

室内に空気が少ない状況を常に作ります。

 

 

 

 

 

 

わかりやすく言いますと、ストローから限界に吸い込まれた

 

 

紙パックのジュースのような状態に、家がなっているということです。

 

 

(例えがイマイチかもしれませんが・・・)

 

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特に最近の住宅は高気密の構造が多いので、

 

 

余計に負圧に陥りやすいです。

 

 

 

 

 

そうなると壁や窓サッシなどは

 

 

住宅の中心へ内側へ引っ張られるようになります。

 

 

 

 

この状態だと常に空気が足りていないので、

 

 

仮に壁や屋根に小さな穴があれば、

 

 

その穴から空気を吸い込もうとします。

 

 

その時に雨が降っていると、空気と一緒に雨水も吸い込む現象がおきます。

 

 

これが負圧による雨漏りです。

 

 

この原因を発見するのが一番難しいです。

 

 

 

 

 

 

その他、増築と既存住宅の継ぎ目からの雨漏りもよくあるケースですね。

 

 

 

 

 

あとレアケースですが、家全体に水切りがなく、

 

 

壁内や1階の天井に雨水が浸入していたケースもありました。

 

 

 

 

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“よくある話”で・・・

 

 

何度も修理したけど雨漏りが止まらない

 

 

 

その度に費用を取られた・・・

 

 

 

 

 

 

 

雨漏りの原因の発見には難しいケースもあり、

 

また時間がかかるケースがあります。

 

 

 

だから安易に原因を決めつけたり、すぐに工事をしたがる業者が多いです。

 

 

 

 

ここまで読んで頂けた方々なら理解してもらえるかと思いますが、

 

 

雨漏りの原因の発見と修復のご提案をするには、

 

 

広い範囲の知識と豊富な経験が必要なんです。

 

 

 

 

だから業者選びは慎重にしましょう。

 

 

 

 

 

ちなみに弊社では専門の資格者で

 

 

かつ現場を10年以上経験した者が判断します。

 

 

また赤外線カメラで温度変化を計測し、

 

 

雨漏りしている箇所を確実に見つけ出します。

 

 

ご興味のある方は下の雨漏り・赤外線カメラ診断について・・・

 

 

からご覧ください。

 

(弊社のグループで外壁屋根工事専門会社の

 

ホームページへ移動します)

 

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

 

良いリフォームができますように。

 

 

 

 

その他の気になることもお答えします!

 

 

 

雨漏り・赤外線カメラ診断について・・コチラから

 

 

 

塗装のオススメの塗料について・・コチラから

 

 

 

カラーシュミレーションについて・・コチラから

 

 

 

サイディングの補修と塗装について・・・コチラから

 

 

 

モルタル(セメント)外壁の補修と塗り替えについて・・・コチラから

 

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